有限会社乾商店様
新型SUPER導入でさらなる燃費改善へ。女性ドライバーも感じるスカニアの魅力とは
大阪に本社を構える乾商店では、NTGに加え新型SUPER車両を2台導入しています。ドライバーのSNS発信が採用にもよい影響を与えており、女性ドライバーも活躍しています。
大阪本社のほか神奈川、神戸、熊本、北九州にも拠点を構え、長距離輸送を中心とした運送事業を展開する乾商店は、現在、グループ全体で約60台の車両を保有しています。新しいパワートレイン「SUPER」を搭載した車両も2台所有し、全体の4分の1をスカニア車両が占めているといいます。
多くのスカニア車両を持つ乾商店で特に注目したいのが、採用です。業界全体で人手不足が課題となるなか同社は人材確保に成功しており、スカニアに魅力を感じて入社し、現役ドライバーとして活躍する女性もいます。
今回は、乾商店 代表取締役 乾 秀文氏とドライバーの服部 拓也氏、松山 晋氏、前田 紗穂氏に、新型SUPERの導入による効果やドライバーが感じていること、そして女性ドライバーとして働くなかでのスカニア車両への思いをうかがいました。
導入動機は燃費。期待を超える大きな向上を記録
新型SUPERを導入した結果、燃費の大きな向上が見られました。
乾商店 代表取締役 乾 秀文氏
ーー 現在の車両台数と新型SUPERを導入した決め手について教えてください。
(乾氏) 現在、全体で57台の車両を所有しています。以前は54台でしたが、この数カ月で3台増やし、さらなる増車を予定しています。そのうち、スカニアはおよそ4分の1の比率です。当社では早くからスカニアを導入してきましたので、ドライバーたちにも馴染みがありますし、特に若手ドライバーからの人気が高いですね。
新型SUPERを導入したのは、やはり燃費が大きな理由です。当社で使ったデータをスカニアさんと共有するために、先行して購入しました。実際、燃費もいいですし、ドライバーも喜んでいるので、購入してよかったです。
SUPERが導入されてから、ドライバーから「いずれ自分もSUPERに乗りたい」という声もあがるようになりました。
ーー実際に走行されて、燃費性能に違いを感じられましたか?
(乾氏) ヨーロッパでも大幅に燃費が向上というデータがあると聞いていましたが、正直、アジアでそこまで効果があるのか疑問でした。国産メーカーも毎回モデルチェンジの度に「○パーセント上がりました」と言いますが、実際はそんなに変わってこなかったんです。
でも実際にデータを見ると10%以上向上しており、これには本当に驚きました。確認したところ、夏場やアイドリング時などでも効果が出ています。例えば、ドライバーの松山の場合は3.7〜3.8km/L、服部は3.3〜3.4km/Lという実績です。同じ仕事内容で比較しても、従来の車両と比べてかなりの燃費改善が見られますし、年間の燃料コストを考えると非常に大きな差になります。
特に、近年、経費や雇用率が大きな問題となっているなかで、燃料費の高騰は経営を直撃する深刻な課題です。だからこそ、燃費の良いSUPERは強力武器となります。
ーー購入動機のひとつに、燃費向上が大きな影響を与えているのですね。
(乾氏) はい。燃料代はかなり大きな負担につながるので、車両の燃費の良さで取り戻す必要があるからです。もちろん、補助金など活用できるものはしますが、それよりも長期的な視点でのコスト削減のほうが重要です。燃費の良い車両を導入することで毎月の燃料費が削減できれば、なによりの補助になりますよね。
SUPERのような高燃費の車両は、年間で見れば大幅なコスト削減につながります。10年のスパンで考えても、トータルコストでははほかの車両と変わらないか、むしろ抑えられるかもしれません。
また、快適な車両を導入してドライバーの満足度が高くなれば、離職率が下がりますし、採用コストも削減できます。
—— 新型SUPERは物流業界にどのような影響を与えるとお考えですか?
(乾氏) SUPERのように燃費効率に優れた車両が増えることで、業界全体の業務効率化につながると思います。また、魅力的なデザインの車両が入社のきっかけになることもありますし、ドライバーの快適性が向上することで若い人材の確保にもつながるでしょう。社会状況的に、燃料価格や人件費、採用コストが上昇していくなかで、燃費効率の良い車両の重要性はさらに高まると考えています。
スカニアに対するドライバーの満足度は抜群。SNS発信で若手の採用も拡大中
ドライバーが自らSNS発信することで、若手の雇用にもポジティブな影響が見られているといいます。
—— 新型SUPERを含めた、スカニア車両に対するドライバーの満足度はいかがですか?
(乾氏) 満足度は非常に高いです。「車両の中を見せて」と声をかけられることもあるからか、皆が車両をきれいに保ち、愛着をもって乗っています。誰かががきれいにしていれば、自分も車両をきれいにしようとするみたいで、周囲にもポジティブな影響を与えています。
そもそも車両がきれいでないと、きれいな仕事はできないと思うんです。会社の看板を背負って走っているわけですから。車両がきれいだと会社のイメージもよくなりますし、ドライバー自身のプライドにもつながりますね。お客さんから「いつもきれいにしているね」といわれるとうれしくなるみたいですし、そういった小さな積み重ねが大事だと考えています。
—— スカニアに対する社外の反応はいかがですか?
(乾氏) 大阪では「一番スカニアが多い運送会社」として知られるようになりました。最初は珍しがられましたが、最近は見慣れてきたのか、当たり前と思われるようになってきましたね。
—— ほかに、今改めて感じているスカニア導入の影響やメリットはありますか。
(乾氏) 雇用面での影響が大きいですね。若いドライバーはSNSの世界でつながっているようで、スカニアに乗って仕事している様子などを発信して、それを見て若い層が応募してくるんです。
実際、会社の募集からの応募よりも、圧倒的に若い従業員の発信がきっかけで若い子が応募してくれるケースが多いですね。神奈川で面接して採用したら、実は九州の従業員とインスタグラムでつながっていたということもありました。
最近も、当社のホームページを見て、熊本出身の若い女性から「スカニアに乗りたい」という連絡がありました。まだ運転免許も持っていないのに、一度横に乗せてほしいと。この前は、高校生がわざわざ新幹線に乗って横浜からスカニアを見に来てくれました。
それだけ若い人にとって、スカニアは魅力的な車両なんですよね。熱意のある若者が、ドライバーを志すきっかけになっていると感じています。
—— スカニアの車両がドライバーの採用にも貢献しているのですね。
(乾氏) 当社では、まず人を集め、採用した人たちに合った仕事を見つける方法をとっています。多くの企業では仕事を確保してから、人を探すという方法ですが、私たちはその逆です。
若いドライバーには個々の適性や希望に合わせた仕事を任せています。
毎日家へ帰りたい人もいれば、長距離を希望する人もいますし、人によって希望する働き方は全然違います。その人に合った仕事を任せることで、責任感も生まれますし、定着率も上がっているのだと思います。
新型SUPERでドライバーが感じたパワー
ドライバーの皆さんは、どのような感想を持っているのでしょうか。実際にSUPERの車両に乗っているドライバーの方に話をお聞きしました。
ドライバーの松山 晋氏、服部 拓也氏
—— お二人の運転歴と担当ルートを教えてください。
(松山氏) トレーラーの運転歴は5~6年で、SUPERの車両には1年近く乗っています。青果や冷凍食品を関東〜関西間で運んでいます。冷凍食品などを運ぶので、温度管理が重要になりますし、定期的に温度チェックをしながら運行しています。長距離輸送も多いのですが、SUPERのおかげで快適に過ごせます。特に、休憩時間の車内での快適性が違いますね。
(服部氏) ドライバー歴は5年で、3カ月前からSUPERの車両に乗り始めました。主に食品を関東〜関西間を走行しています。基本的には朝早く出発して荷物を積み込み、目的地まで運びます。荷下ろし後、次の荷物を取りに行くこともありますし、そのまま帰ってくることもあります。SUPERの車両に乗るようになってからは運転の疲労感が減ったので、一日の終わりにもまだ余力が残っていることが多いですね。
——SUPERの車両に乗る前に期待していたことは何ですか?
(松山氏) 乗り心地と車内での過ごしやすさに期待していました。長距離を走ることが多いので、運転の疲れがどれだけ軽減されるかが重要だと思っています。
実際に乗ってみると、期待以上でしたね。特にうれしかったのは、腰痛が改善されたことです。乗り心地が全く違いますし、サスペンションのエアーが効いてるんでしょうね。車内も静かで、音楽を聴いていても音がいいんです。ベッドの寝心地もとてもよくて、疲れていてもすぐに回復できます。
収納が多いのも魅力です。国産車だと荷物をどこに置くか悩むことが多かったですが、SUPERではそういった心配がありません。また、静粛性も違います。長距離運転でも疲れにくくなりましたし、休憩時間の車内での過ごしやすさも向上しました。長距離運転の場合、車内が第二の家のようなものですし、快適さは本当に重要です。
(服部氏) 車内の快適性と、どれだけストレスなく走れるかを期待していました。以前乗っていたGシリーズもよかったんですが、さらにパワーアップしたSUPERでは、特に坂道での走行性能が向上していると感じます。パワーがだいぶ強くなったので、本当に走りやすくなりました。重い荷物を積んでいても安定していて、ストレスなく引っ張れます。
また、以前より運転席が少し高くなったので前方の視界が良好ですし、操作系統も使いやすくなりました。また、燃費のよさには本当に驚きました。エコドライブを意識すると、効果をより実感できます。
——SUPERの車両に乗る前に期待していたことは何ですか?
(松山氏) とても満足しています。カーブでも安定していますし、緊急時のブレーキも効きがいいです。長距離運転で安心感があるのは大切ですね。
(服部氏) 乗っていて安心感がありますね。また、視界がいいので、危険の早期発見にもつながっていると思います。
スカニアに憧れてドライバーへ。女性が感じるスカニア車両のメリット
乾商店では、スカニア車両に乗りたくて入社した女性ドライバーも活躍しています。
ドライバーの前田 紗穂氏
—— なぜスカニアのドライバーになりたいと思ったのかを教えてください。
(前田氏) ドライバー歴4年半ほどで、精密機器を関東〜九州間で運んでいます。SUPERの車両にはまだ乗っていませんが、スカニアには3年前から乗り始めました。もともと車が好きで、前職も車関係の仕事をしていました。
スカニアを知ったのは、トラック好きの弟がきっかけです。そこからスカニアのドライバーになりたいと思いました。もし、スカニアがなかったらトラックのドライバーにはならなかったと思います。また、弊社のウェブサイトでスカニアが紹介されているのを見て、「ここで働きたい」と思ったことも、ドライバーとして働くきっかけの一つとなりました。
—— スカニアがドライバーの仕事に挑戦するきっかけになったのですね。
(前田氏) 最初は不安もありましたが、スカニアに乗れるということで挑戦する勇気がわきました。車を見る側から運転する側に変わることで、さらに車への理解も深まりましたし、スカニアの素晴らしさを実感できるようになりました。
—— 実際に運転してみて、スカニアのどのような点に魅力を感じましたか?
(前田氏) 収納が多くて使いやすいですね。最初乗っていた国産車では、ベットに置いている荷物を寝るときに全部移動させて、走るときにまた戻していました。でも、スカニアではそういった手間が全くないんです。いろいろな小物を置ける収納スペースが豊富なのは、女性ドライバーにとっては重要なポイントですね。
あと、ハンドルも乗用車のように手前まで来るよう位置を調整できるので運転がラクです。国産車のときは、姿勢が悪くなり、筋肉痛になっていました。窓を開けて後ろを見ながらハンドルを回すときも手が届かなくて大変でしたが、それがなくなりました。
車内が広くて着替えやすいのも、女性にとっては重要です。何より、ベッドが本当に快適なんです。家のベッドより心地いいと感じることもあります。
—— 長距離運転で大変なことはありますか?
(前田氏) 体力的な面では、男性と比べると大変なのかもしれません。ただ、運転自体はスカニアのおかげで負担が少ないですし、長距離でも問題なく走行できています。休憩や仮眠をとる場所の選択肢は、男性より限られることもありますが、スカニアの車内はとても快適なので、休憩時間も充実しています。
—— スカニアの安全性能についてはいかがですか?
(前田氏) 満足しています。特に、ドアを開けたら自動的にパーキングブレーキがかかる機能は本当に便利です。こういった細かい安全機能が運転の負担を減らしてくれますし、ブレーキの効きもよく大型車なのに操作性に優れているので安心して運転できます。
—— スカニアに乗っていて、どのようなときにやりがいを感じますか?
(前田氏) 毎日好きな車に乗って仕事ができるのは、本当に幸せだと思います。パーキングエリアでスカニアに興味を持った人から話しかけられることもあります。女性ドライバーという珍しさもあるのか、注目されることが多いようです。
スカニアを選んだことで、私自身、ドライバーとして成長できたと感じています。スカニアがなければ今の自分はないですし、感謝の気持ちで一杯です。これからも大切に乗り続けたいと思います。
今後のスカニアに期待すること
最後に、今後スカニアに対して期待することについてうかがいました。
ーー今後、スカニアにどのようなことを期待しますか?
(乾氏) どんどん燃費効率を上げるようなエンジンを開発していただければと思います。燃料代を節約できるようになれば、経営的にも大きな助けになります。
(松山氏) 今のSUPERにとても満足しています。SUPERの車両に乗れたおかげで腰痛も改善し、長距離運転が楽しくなりました。もうほかの車には乗りたくないですね(笑)。
(服部氏) 現状でもとても満足していますが、さらに燃費がよくなったり、運転のしやすさが向上すればもっとうれしいですね 。
(前田氏) 私の車両はSUPERではないですが、スカニアに本当に満足しています。スカニアに乗りたいといって入社して、免許を取って、実際に乗ってみると、想像以上の魅力がありました。スカニアが好きすぎて入社したので、スカニアがある限り乗り続けます。
※本記事に記載されているデータはお客様よりご提供いただいたものであり、トラックが関与する活動の種類に基づきます。トラックの燃料消費量は、業務内容、車両の構成、運転スタイル、道路のタイプや天候などの外的要因によって変動します。
【参考資料】
- 平均燃費:3.5km/L(SUPER)
- モデル:SUPER R460
- アプリケーション:冷凍食品・フェリードレージ)・コンテナ輸送
- 年間マイレージ:14万km
- 平均輸送量:25 tons
- 有限会社乾商店