浜名梱包輸送株式会社様
スカニアがもたらす採用効果。ドライバーのモチベーション向上にも貢献
「浜名梱包輸送」が導入したスカニアは、採用面での効果だけではなく、ドライバーのモチベーションや社内外のコミュニケーションにもポジティブな影響をもたらしています。
静岡県浜松市に本社を置く、浜名梱包輸送株式会社。創業時からのピアノ輸送で培った技術を活かし、精密機器から特殊な温度管理が必要な製品まで、幅広い輸送ニーズに応える総合物流企業として成長を続けています。また、社会貢献にも力を入れており、スポーツチームのスポンサーやイベントの開催、文化活動などにも積極的に携わっています。
スカニアの車両を最初に導入したのは、2017年のこと。現在は、グループ会社を含めて14台のスカニアが活躍しています。今回は、浜名梱包輸送代表取締役社長の鈴木 猛氏、ドライバーの越川 敦史氏と濱田 貴仁氏に、スカニアの魅力や導入効果についてお話をうかがいました。
クルマ好きだからこそ。導入の決め手はスカニアの「見た目」
クルマ好きな鈴木氏が導入を考えたきっかけは、スカニアの「見た目」とのこと。想像とは違ったスカニアの性能の高さに、1台目購入の翌年にはスカニアを2台追加しています。
浜名梱包輸送株式会社 代表取締役社長 鈴木 猛氏
ーー御社の事業についてお聞かせください。
(鈴木氏) 総合物流業として、引っ越しから精密機械の輸送まで幅広く手がけています。例えば温度管理が必要な精密機械の輸送では、25℃の場所から2℃の場所へ運ぶこともあり、結露しないように輸送する技術が求められます。そうした特殊な取り扱いが必要な輸送にも対応できるのが、当社の強みです。
もともとは、楽器メーカーのピアノを運ぶ仕事から事業をスタートしました。繊細な楽器に対する丁寧な取り扱いが評価され、お客様のニーズに応えながらさまざまな分野へと発展して今に至ります。
現在の従業員数は約1,100名です。本社のある静岡を中心に東京や埼玉、宮城、愛知などにも拠点を設置し、広域なネットワークを活かして効率的な輸送システムを構築しています。
ーー所有されているスカニアの台数と、導入のきっかけを教えてください。
(鈴木氏) 浜名梱包輸送ではリジッドトラックを中心に7台、グループ会社では海上コンテナ輸送用のトラクターヘッドを多く採用しており、合わせると全部で14台になります。
導入のきっかけは、本当にスカニアの見た目です。以前、ほかの海外製トラックで満足できなかった経験があり、スカニアの性能にはあまり期待していませんでした。でも、実際に導入してみたら想像と違いましたね。翌年には、追加でスカニアを2台導入しています。
はじめはトラクターヘッドを中心に、海上コンテナを扱うグループ会社での導入を進めました。その後、「うちにもスカニアを入れないんですか?」という声が社内からあがってきて。リジッドトラックのラインナップも増えていたので、スカニアも導入することになり、現在の台数まで増えていきました。
社内のコミュニケーションにも一役買っているスカニアの存在
社内のコミュニケーションやモチベーションアップにもスカニアは一役買っていると語る、鈴木氏。車両が持つ性能以外にも、スカニアが貢献しているシーンがあるようです。
左からドライバーの濱田 貴仁氏と越川 敦史氏
ーースカニアの導入後、社内からはどのような声が寄せられましたか?
(鈴木氏) 実際に導入すると、故障が少なくて燃費が良くて、ドライバーが疲れにくいなど、メリットが次々と見えてきました。社内でも、「やっぱりスカニアはいい」という声がよく出てきますね。ドライバー同士でスカニアについて話をするようになり、コミュニケーションが増えたと感じます。
車両管理からもスカニアを評価する声があがっていますし、お客様先でスカニアについての話が盛り上がることもあるようです。私自身も、休憩中にドライバーたちとスカニアの話をよくします。「次はどんなスカニア車両が来るんですか?」と聞かれることもありますね。
ーー女性ドライバーもいらっしゃるとのことですが、スカニアに対してどんな印象を持たれていますか?
(鈴木氏) 現在、20名ほどの女性ドライバーが在籍しており、主に食品輸送に従事しています。丁寧な対応をしてくれるからか、お客様からの評価も高いですね。ただ、長距離輸送については、ただ、長距離輸送の場合、まだ宿泊や休憩などの設備が整っていない場所もありますので、心配な面もあります。まずは近郊の仕事を中心に、女性ドライバーを増やしていきたいと考えているところです。
女性ドライバーから、「私もスカニアに乗れますか?」と聞かれることもあります。大型免許を持つ女性ドライバーもいますし、最近はピンチヒッターで乗ってもらうこともあるんです。実際にスカニアに乗った女性ドライバーは、「贅沢感がある」と話していました。
ーースカニアに乗りたいという声が社内であがっているのですね。
(鈴木氏) 例えばいまスカニアに乗っているドライバーの濱田は、高校卒業後に新卒で入社してから、中型免許、大型免許を取得して、長距離も任せられるようになった生え抜きのドライバーです。新卒社員が中型免許や大型免許に挑戦したいときには、全面的にバックアップしていますし、努力を重ねてステップアップした若手にもスカニアを任せたいと思っています。
一方で、社歴の長いベテランドライバーの越川もスカニアに乗車しています。普段は別のトラックに乗っていますが、その実績を評価してスカニアも任せることにしました。
頑張って成長した証として、また長く会社に貢献してきた証として、スカニアを託す。そんな会社でありたいと考えています。会社の看板を背負って走るプレッシャーもあるでしょうが、スカニアを任されることの喜びを感じてもらいたいですね。
スカニア導入が人材の確保に大きく貢献
運送業界では人材の確保が大きな課題とされています。スカニアの導入は採用面においても効果を発揮していると、鈴木氏は語ります。
ーースカニアを導入したことで、どのようなメリットを感じていますか?
(鈴木氏)一番は採用面ですね。運送業界では人材確保が大きな課題になっていて、給与を上げるなど各社でさまざま対策を講じています。しかし、応募が来なければ話になりません。その点、スカニアの導入はドライバーの採用力を高めてくれました。
実は、スカニアを導入した当初はそこまで効果を期待していなかったんです。ところが、「あの会社、スカニアを持ってるよね」という評判が広まり、「スカニアがあるからこの会社で働きたい」と言われるようにもなって、採用の入口として非常に大きな効果を感じています。会社のブランド向上に大きく貢献してくれていますし、入社後もスカニアに乗ることをひとつの目標にしてくれればと思っています。
また、スカニアの燃費の良さやドライバーの疲労感の少なさも、増車につながったポイントです。平均燃費については、トラクターヘッドで約3.5km/L、リジッドトラックが約4.8km/Lという数値が出ています。冷蔵車の場合、燃費の面では不利とされていますが、所有するほかの車両に比べてもコスト面での効果を感じることができています。
ーーいわゆる「2024年問題」への対応が急がれていますが、御社ではいかがですか?
(鈴木氏) 距離が300km圏内であれば、うまく休みを合わせればクリアできると考えています。ただ最近は、2024年問題で他社が断念せざるを得なかった路線や区間の仕事の引き合いが増えてきています。
そこで、新東名高速道路「藤枝岡部IC」近くに営業所を設置して北関東と中京のクロスポイントとして活用し、運転手の乗り換えによる時間管理を行っています。今後は、沼津にも拠点を新設し、250kmほどの間隔で拠点を設けるなど、むしろ積極的に拠点と人員を増やす予定です。スカニアの導入で採用面を強化できたことで、そうした展開も描けるようになりました。
ハイクオリティなオーディオが魅力。運転が楽しくなる空間
実際にスカニアに乗っている、ドライバーの濱田氏と越川氏。濱田氏は4年前からスカニアに乗務し、入社32年の越川氏はイベント時にスカニアのステージトラックを運転しています。スカニアのリアルな使用感について、詳しくうかがいました。
左からドライバーの濱田 貴仁氏と越川 敦史氏
ーースカニアに対してどのようなイメージを持たれていましたか?
(越川氏) ヨーロッパの高級車というイメージでした。導入時に見て、「すごいな」という印象を持ちましたが、まさか自分が乗れるとは思っていませんでした。乗務を任されたときは、うれしさと同時にプレッシャーもありましたね。あまり走っていない車両で人目をひくので、運転もより丁寧に、安全面にも気を配る必要があると感じています。
(濱田氏) 私は大型免許を取得して4年ほどの若手なので、スカニアに乗れるとは思っていませんでした。こんな若造でいいのかと驚きましたが、とてもうれしかったですね。
ーー実際に乗車して感じたスカニアの魅力について教えてください。
(濱田氏) 居住性が素晴らしいですね。特にオーディオの音は、これまで乗ってきた車両とは全然違います。音楽を聞きながらの運転がとても楽しいです。Apple CarPlayでiPhoneと簡単につながる点も魅力です。サンルーフも気に入っていて、天気の良い日は開けて走ることもあります。
長距離を走ることが多いのですが、スカニアは疲れにくいと感じます。シートのクッション性が素晴らしくて体にフィットするので、長時間の運転でも快適です。また、目線が高くて見晴らしがいいので、ミラーの見やすさも含めてストレスなく運転できています。
(越川氏) 私はイベントのときにスカニアを運転するのですが、子どもたちから「乗せてください」と声をかけられることが多いですね。これまでにない経験です。そのため、いつでも見せられるように、こまめに車内を掃除しています。
今後のスカニアに期待すること
最後に、今後スカニアに対して期待することについてうかがいました。
ーー今後、スカニアにどのようなことを期待しますか?
(鈴木氏) 可能なら、日本の物流に合った車型をどんどん投入してほしいですね。将来的には、全車両の10%程度までスカニア車両を増やしたいと考えています。
(越川氏) 新型スカニア「SUPER」がもうすぐ納車されますが、私も乗車することになっています。SUPERには期待しかありませんね。特に大型モニターなど、新しい装備が楽しみです。
(濱田氏) スカニアのブランド力をこのまま維持してほしいですね。私たちのような若手が乗れているスカニアが、20年後も若いドライバーのモチベーションにつながるような存在であってほしい。それが私の一番の期待です。
※本記事に記載されているデータはお客様よりご提供いただいたものであり、トラックが関与する活動の種類に基づきます。トラックの燃料消費量は、業務内容、車両の構成、運転スタイル、道路のタイプや天候などの外的要因によって変動します。
【参考資料】
- 平均燃費:4.8km/L
- モデル:R 410
- アプリケーション:一般貨物輸送
- 年間マイレージ:9万Km
- 平均輸送量:12.6tons
- 浜名梱包輸送株式会社